May 31, 2015
トイレのない世界。
船長の意思は固かった。
「今週末は、簡易トイレすらない場所でキャンプしますよ!」
だからといって、うろたえる私ではもうない。
愛する船長が行きたい場所なら、どこにでも付いていく。たとえ、簡易トイレすら存在しなくても・・・。
いつしか、すっかり、船長仕様に生まれ変わった私。その道のりは決して容易くはなかった。 ど田舎とはいえ、一応大阪府出身の私には・・・
そんなわけで、今週末のスキーは、写真の中の岩山、"Bear Pow Mountain" エリア。標高、5,800フィート(約1,800メートル)近く。
そして、船長、ついに、Tシャツスキーデビュー。やってることは、スキーだけれど、全く寒くないものね(笑)
May 27, 2015
贅沢にも貸切。
残雪を求めて、毎週末、とにかく山を登っている船長家が、メモリアルデーウィークエンドにたどりついたのが、この場所。標高5,200フィート(約1,600メートル)。この通り、いまだに、残雪がどっさりである。
この写真の中の斜面は、スキー初心者の船長と私が、快適にスキーを楽しめたエリア。写真に写っていない、左・右は、より標高が高く、エキスパートが好む急斜面を提供している。同行してくれたクリスさんは、辺りに響き渡る歓声を終始あげながら、そんな急斜面を何度も滑っていた。
それにしても、こんなにも雪が残っているというのに、この場所に存在しているのは、たった3人。スキーというスポーツは、すでに、オフシーズンなのか?
そんなわけで、贅沢にも貸切ってしまった、バックカントリー下でのスキー場だった。
May 26, 2015
度重なる濃霧の襲撃。
土曜日も日曜日も、連日悩まされた濃霧。とりわけ、標高5,200フィート(約1,600メートル)を超えたあたりから、10メートル先が全く見えないほど。神秘的ではあるものの、視界が悪い中でのスキーはリスクが高いので、霧待ちを強いられる。そんな時は、視野の確保できるゆるい斜面で、テレマークターンや、ジャンプターンの練習を繰り返す。自然が私達に与える環境は受け止めるしかない。船長と私には、学ぶことがあり過ぎて、霧待ちの時間すら全く無駄にできないのだ。
薄れたと思っても、再び、瞬時に辺りを包み込む濃霧。霧の合間に、何本かのダウンヒルを組み込む。滑っては、雪の斜面を登り、また滑っては、雪の斜面を登る。ここにチェアリフトがあったら、どんなに良いだろうと、口をそろえて呟くも、私達は知っている。チェアリフトがないから、この場所を私達だけで独占できるのだと。
初級者、中級者、上級者、全てのレベルのスキーヤーを満足させることのできる斜面と十分過ぎる雪があるにもかかわらず、ここにたどり着くまでの労力を惜しまない人間は、そうはいないのだ。私は、食べ物と、自分用の水、カメラ、自分のスキーとスキーブーツを担ぐだけでいいが、船長は、彼用の水だけでなく、余分な水(1.5リットル)、アイスアックス、シャベル、非常時用のアイテムの数々の上に、スキーとスキーブーツだ。
そこまで準備しているからこそ、入ることのできる世界。何も持たずに、夏のハイキングの装いで私達の足跡を辿ってきた若者達は、スニーカーがもはや限界に来た時点で、そそくさと引き返していった。
May 25, 2015
憧れの、リアルバックカントリースキー!
一週間前、雪に阻まれ、道半ばで完全に見失ったトレイルに再度挑んだ、メモリアルデーウィークエンド(3連休)。冬の間、雪山で幾度と無く出会った、バックカントリースキーエキスパートのクリスさんが、船長家の連休に参加。ついに、目的地にたどり着いた!
片道3マイル(約5キロ)のトレイルのおよそ半分は、登山用の皮靴で。スキーとスキーブーツは、背に担ぐことになる。トレイルを見失えば、コンパス、地図、そして、GPSを駆使して、雪に覆われたトレイルを見出す。掴んだ木の枝を、命綱にして進むような滑りやすい急斜面の後、スキー・スキーブーツに替え、真っ白な斜面を黙々と登っていく。
そして、たどり着いたのが、ここ、Excelsior Pass。何年ぶりだろう、ここに立ったのは。船長と結婚してまだ間もない頃、夏の終わりに一泊テントキャンプした地だ。(過去記事) テントの外、地面に敷いた暖かい寝袋に包まれながら、ここで、信じられない数の星を見上げた。そんな船長と私を観察すべく、一羽のフクロウが興味深そうに、私達の真上(手を伸ばせば届きそうな)を通過したのも、この地だった。
まさか、雪で覆われたこの場所を、スキーで訪れることができるとは!
そう、スキーというものを知った今、雪は、もはや障害でも何もない。なぜなら、私達は、その雪を求めているのだから。
May 21, 2015
最高傑作。
もう、この写真、好き過ぎてたまらない!早速、職場のコンピューターの壁紙にした。大好きな船長を追いかける、この感じが、もうたまらない!Outlook も、Firefox も、終始使っている Bookkeeping Software も全てクローズして、ただ、この壁紙を見つめていたいくらい、大好き!
この10年、様々な風景の中で撮ってきた「船長の背中シリーズ」の最高傑作だと、我ながら思う。
そういえば、「船長の背中シリーズ」の選りすぐりをプリントしたものを、いつか、ハンドメイドのアルバムにして、船長にプレゼントしたいなぁ、と、思いながら、今に至るってね・・・
私の大好きな被写体は、今も昔も変わらず、船長の背中越しに見る美しい世界。風景写真の中にあえて入れたいのは、船長だけ。
彼がそこに立っているからこそ、一層、魅力的なんだ。
さて、来週月曜日が祝日(メモリアルデー)のため、3連休のアメリカ。船長家は、明日から、スキー&キャンピング!今週末も、船長の背中が見せてくれる世界に、胸躍る。
May 20, 2015
重すぎる愛。
若かりし頃、大好きで大好きで仕方の無かった標準語を話す殿方に、「重すぎて、引く・・・」と、フラれたことがある。その殿方の言葉は、決して、間違ってはおらず、船長への愛、毎日、超マックスな私!クールな東京人とはご縁がなかったが、船長は、その「重すぎる愛」を、しっかりと受け止めてくれている。
重さの象徴とも言える、「手編みセーター」。その愛の重みを、ずっしり感じてもらいたいがため、船長のためだけに、ひたすら編み続ける。私にとって、愛=手編みセーター。決して、料理で船長を喜ばせることはない・・・。
そういえば、小学生の頃のボーイフレンドが、授業の一環で、私が彼のために織った、真っ赤な毛糸のマフラーを捨てずに保管してくれていたことを、数年前に知った。結婚し、二人の子供の父であるにもかかわらず、だ。手作りのものの「重み」は、偉大である。いやはや、ただ、怨念を恐れただけなのかも?(笑)
そんなわけで、船長のために編んでいるロピカーディガン、残すところ、首周りと前たてのみ。船長、このカーディガンのために、絶対、ボタンを手作りしたいらしいので、そろそろ、計画など練り始めてもらいたいところ。
スキーと仕事の合間の私の情熱、編み物。私の癒しの時間。
May 19, 2015
冷めることのない熱。
お久しぶりだが、船長家は、変わらず、かなりアクティブに過ごしている。
去ること今年1月に、生まれて初めてのスキーレッスン(1時間半)を、船長と共に受けて以来、一向に冷めることのないスキー熱。3ヶ月以上に渡り、毎週末スキーを楽しんでいる。
日に日に熱くなるこの頃。近くのスキー場が完全に閉鎖したのは、ひと月以上も前のこと。その後、標高の高い山々の山頂付近にある残雪を求め、スキー板・スキーブーツをかついで、ひたすら山を登る週末である。
春の陽気が、徐々に熱気に変わりつつあるこの頃、山を登るという行為そのものが、豚のように汗をかかせる。毛糸の帽子もミトンも、もう必要ではないが、日焼け止めとサングラスは、絶対必須な春スキーに、なぜこれほど体力を消耗してまで、山を登るのか?と、ふと考えると、答えは、それが、スキーの魅力なのだ。そして、船長も私も、その魅力に、まさに中毒状態なのである。
スキー暦、約5ヶ月だというのに、すでに、船長も私も、3種類のスキー板を所有する。最初のスキー板は、中古で安くゲットしたアルペンスキースタイルだったが、スキー場閉鎖とともに、手に入れたのは、細いテレマークスタイルのスキー板。ただ、深い新雪での滑降パフォーマンス(スキー板が深く沈み滑らない)に強く苛立ちを覚えた船長、モダンな幅の広いスキー板(テレマークバインディング)にも目を付けた結果、それぞれ3種類のスキー板を所有することになったわけである。因みに、スキーブーツも、それぞれ2種類、所有している。アルペン用と、テレマーク用。
こうなったら、お山に蚊が発生するまで、スキーに興じてみようか、と、アメリカ蚊に強いアレルギー傾向がある私も、腹をくくる次第である。
船長家のスキー愛は、とてつもなく深い。
May 8, 2015
ビール腹燃焼を目指して。
毎週末の高地でのアクティビティーは、体力を究極に消耗し、ディナーを頂いたら、すぐに寝落ちる程過酷であるが、体を動かす快感というものに徐々に目覚めつつある船長家。
船長も私も、出会った頃(10年前)に比べると、大幅に体重増。幸せ太りといえばそれまでだが、ただ笑っているわけにはいかない問題だったりする。
春・夏・秋は、ハイキングやセーリング、きのこ狩りのための山歩きなどで、活発に体を動かす船長家だが、雨天の続く冬の間だけは、アート・クラフトのためにインドア派を徹してきた。今年になって、スキーと出会うまでは・・・。
スキー場が閉鎖し、リフトチェアーが止まり、スキーのために自力で山を登るしかない環境下において、春の深まりとともに始まった雪溶け。今に至っては、さらなる標高を自らの脚で稼ぐことで、スキー可能な雪を見出し、スキーに耽っている。
まさか、スキー、スキーブーツ、水、スナック、そして、ビールを担いでまで、山を登り、スキーを堪能するような、がち体育会系になろうとは!
人とは、目的さえ明確であれば、変われるものである。
そして、今週末も、月曜日に有給休暇を取ってまで決行される、スキーキャンプ!ビール腹との戦いは続く・・・
May 5, 2015
愛する船長の背中。
愛してやまない船長を、美しい風景の中で写真におさめるのが趣味の私。三歩どころか、二十歩下がって、船長の後ろを歩き、シャッターチャンスをねらう、つつましき日本人妻。
風景写真の中に、人工的な物や人を入れるのは大嫌いだが、船長は別。船長の背中越しに見ることができる世界は、あまりに特別で、あまりに美しい!
May 4, 2015
春が深まるにつれ、去り行く冬。
深まる春の中にあって、船長家が求める、雪。自然と、標高を上げざるを得ない現状がそこにはある。幸いなことに、冬の間、雪のため閉鎖されていたハイウェイの一部が、再オープンに備えて、すでに、除雪作業が進んでいるおかげで、ハイキングシューズで、雪のないアスファルトを歩き、標高をいとも容易く稼ぐことができる。ただし、スキーとスキーブーツを背負って・・・
除雪された雪は、道路脇に、高い壁を生み出す。この冬は雪不足だったため、例年に比べれば、かなり低い壁だ。そうはいっても、船長の背丈を軽く超える壁は、お見事としか言い様がない。
そんな除雪されたハイウェイを、片道約3マイル(約5キロ)歩く。そこには、約4メートルの雪が待っていた。
May 3, 2015
雪を求めて、標高をあげる。
すでに、閉鎖された、スキー場の雪が溶け始め、大地がそこかしこで姿を見せている中、船長と週末の計画を議論した際、船長のいまだに熱いスキーへのパッションを感じ、再び、雪山で過ごすことを承諾した。
期待なんて全くなし。先週末の深い新雪でのスキーは、雪に埋もれて散々に終わったし、なぜ、船長がまた、その場所に戻りたいのか、意味不明ですらあった。
それでも、何やら、プランがあるらしい船長に付いて行くことにした。「船長のクラムチャウダー」を逃すわけにはいかないから(笑) 船長の愛情いっぱいの手料理で日々幸せに肥えている私は、船長と別行動など到底あり得ないのである!ある意味、別行動は、ほぼ生命の危機をも意味する。
「スキーに期待は全くしていないけれど、あなたの作るクラムチャウダーのために、同行します。」
船長行くところ、美食あり。
そう船長にはっきり伝えて、決行した、1泊2日の雪山キャンピングだった。
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