5年前の今日、SEA-TAC International Airport に、スーツケースひとつで降り立った。その時、移住することになろうとは思いもしなかったが、迎えにきてくれていたロブさんと約4ヶ月ぶりに再会した。日本へ3ヶ月後に帰国する航空券をもっての、期間限定の滞在、そのはずが、再び離れ離れになることを避けるため、二人で選択したのが、婚約・結婚という道だった。
5年が経過した今、思うことは、法律という壁にふさがれた結果のそのどたばた結婚も、ようやく形を成してきたということだ。流してきた涙は、笑顔に変わり、自立の道を日々漸進している。
自らの成長を誇りに思う。
Jun 29, 2010
Jun 12, 2010
Letterpress Studio in a Garage
ロブさんが将来の私達を考えて、半年程前から進めているビジネスプランがある。それは、とても彼らしく、クリエイティブなものだ。そして、それは、ガレージにある2台のレタープレスが、再び稼動することを意味する。
私は、最初、このビジネスプランに協力的ではなかった。安定した彼のサラリーや、恵まれた医療保険を失うことに強い抵抗があった。とはいえ、オフィスではなく、自宅で気ままにプログラマーとして働いてきた彼に、今さら、オフィスで働くことが無理なのは容易に理解できた。そのうえ、彼の決断は固く、私のわがままで、揺るがないことも分かっていた。多少の時間は必要としたが、次第に彼の意思を尊重し、私としてできることを考えるようになった。
幸いにも、フルタイムとして働く私は、少ないながらも収入のバックアップができる。最低限の医療保険も提供されている。私が働くことは、シンプルに彼のビジネスプランを支えることになる。今の仕事は、所詮、次へのステップに過ぎないが、そこでの経験や実績はアメリカでの学歴を持たない私には、ないよりはあった方がいいのは明確だ。
ただ、それだけが彼のために、そして自分のためにできればいいと思っていた。しかし、私の中のささやかなクリエイティビティが、それだけで終わらせなかった。
彼と私、ほぼ毎日、二人でガレージに向かう。今や、私は、完全にレタープレスのプロセスや、紙とインク、様々なフォントのアルファベットの創り出すアートに魅了されている。
ロブと私のレタープレスビジネスの軌跡を綴るブログを、密かに始めた。作品の記録が、主な投稿になるだろう。
http://lifewithtwoletterpresses.blogspot.com/
Jun 7, 2010
Bay Sailing
Jun 2, 2010
Jun 1, 2010
Boat Launch II
ボートが進水する瞬間は、全身に感動が走る。Nikon の一眼レフのシャッターを押す指にも力が入り、夢中でシャッターを切り続ける。クレーンを操っている若いお兄さんが、ボートが水に浮かぶやいなや、笑って私に目で合図を送った。「おめでとう。お疲れ様。」という声が聞こえたような気がした。心の底からうれしくなり、子供のように屈託のない笑顔を返し、(日本人らしく)軽く会釈した後、ボートとロブさんの元に駆けた。
時に、34歳としての自らの感情表現に驚くことがある。はるか昔に時が止まったかのような幼い自分を、自らに見出すからだ。「素」の自分、在米5年にして、日本で築いた意味のない気取りやプライド、自分というものを殺し、カメレオンのようにその時その時で色を変える生き方から、解放されつつあるのだろうか。
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