Jun 12, 2010

Letterpress Studio in a Garage


ロブさんが将来の私達を考えて、半年程前から進めているビジネスプランがある。それは、とても彼らしく、クリエイティブなものだ。そして、それは、ガレージにある2台のレタープレスが、再び稼動することを意味する。

私は、最初、このビジネスプランに協力的ではなかった。安定した彼のサラリーや、恵まれた医療保険を失うことに強い抵抗があった。とはいえ、オフィスではなく、自宅で気ままにプログラマーとして働いてきた彼に、今さら、オフィスで働くことが無理なのは容易に理解できた。そのうえ、彼の決断は固く、私のわがままで、揺るがないことも分かっていた。多少の時間は必要としたが、次第に彼の意思を尊重し、私としてできることを考えるようになった。

幸いにも、フルタイムとして働く私は、少ないながらも収入のバックアップができる。最低限の医療保険も提供されている。私が働くことは、シンプルに彼のビジネスプランを支えることになる。今の仕事は、所詮、次へのステップに過ぎないが、そこでの経験や実績はアメリカでの学歴を持たない私には、ないよりはあった方がいいのは明確だ。

ただ、それだけが彼のために、そして自分のためにできればいいと思っていた。しかし、私の中のささやかなクリエイティビティが、それだけで終わらせなかった。

彼と私、ほぼ毎日、二人でガレージに向かう。今や、私は、完全にレタープレスのプロセスや、紙とインク、様々なフォントのアルファベットの創り出すアートに魅了されている。

ロブと私のレタープレスビジネスの軌跡を綴るブログを、密かに始めた。作品の記録が、主な投稿になるだろう。

http://lifewithtwoletterpresses.blogspot.com/

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