Dec 25, 2014
完全にやられたクリスマス。
本日、クリスマスのアメリカ。数少ない祝日のひとつであるため、それでなくても小さな街は、静まり返っている。
船長家のクリスマスは、予想外の寝坊の後、私の一番大好きなベーカリーのブレッドで、船長が焼いてくれたフレンチトーストで始まった。最高級のメープルシロップとともに。
フレンチトーストを食べ終え、皿洗いを済ませた私が取り掛かったのは、ロールケーキのためのスポンジ作り。生ケーキ無しでは、やはり、クリスマスは過ごせない!ということで、張り切って、めったに焼かないスポンジ作りに挑戦。船長に、「ダイジョウブ?」と、何度も聞かれながら、なんとかオーブンに入れたものの、不安で仕方なく、やり直しも考慮し、冷蔵庫の中の卵の数を数える始末。14分後、オーブンから出したスポンジは、思っていたよりできは悪くはなかった?
スポンジをオーブンから出すやいなや、船長に連れて行かれた先は、街のとある消防署。船長の旧友が、クリスマスの今日、24時間勤務しているということで、訪れることに。
初めてお会いした、船長の旧友は、なんと、消防車のドライバー。消防署内をくまなく見学させてもらい、街に一台というエボラ熱患者対応の救急車に続き、せっかくだから、消防車もちょこっと拝見させて頂こうかしら?と考えていた矢先、まさかの出動のアナウンス。船長と私は、素早く、感謝の言葉を述べて、消防署を出、キャンパーバンに乗り込んだ際には、シャッターが開き、船長の旧友が運転する消防車が発進。クリスマスという日に、勤務されている全ての人に、「ありがとう!」と、「お疲れ様です。」という想いを持たずにはいられなかった。
で、肝心の、クリスマスプレゼント交換。
完全に、やられてしまったぁ・・・。私、号泣。
というのも、先週末、とある小さな街をキャンパーバンで通過した際、近辺のアーティストが作ったものを売っているお土産屋さんみたいなショップに立ち寄った船長と私。
船長に呼ばれ、目にしたバッグ。それは、2色の使い古されたヨットの帆が再利用されたうえ、牛革の持ち手がつけられ、明るい色のモダンなインナーとともに鞄と化した大きめのバッグだった。使い古された帆には、汚れがあり、それが、余計に私の心をくすぐったので、そう、船長にコメントするとともに、「セーラーの私にもってこいの編み物用バッグになるね!」とも、口にした。値段も高かったうえ、船長と私が店に滞在していた終始、暖炉のそばでくつろいだ1匹の年老いた黒猫以外、店主が姿を全く現さなかったので、何も盗まず(当たり前!)、そのまま、その店を後にした。「一期一会」の感謝と共に。
クリスマスプレゼントの交換をした、クリスマスイブの夜。包装紙で無造作にラッピングされ、家にあった、紫色のリボンが巻かれただけの私のためのクリスマスプレゼント。
開けてみると、あの鞄!そして、すぐさま、涙が溢れた。
船長に話を聞くと、その日のうちに、店主にメールし、通常開いていない月曜日に、アポイントで特別に店を開けてもらったそうだ。その街まで、車で片道35分。船長の機転とその努力を思うと、涙が止まらなかった。
ありがとう、船長。生涯でこんなに驚いたプレゼントは初めて。大切にするよ!
下記は、船長のいたずら書き。
Well, we've been talking about this damn bag now for about 2 hours. Thank you for reading, audience, and have a merry christmas.
THE END...
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2 comments:
初めまして!ポートランド在住のりょうこと申します。素敵なご夫婦だなぁ。心がほっこりするお話、ありがとうございます!
りょうこさん、
初めまして!と、Happy New Year!
毎年、クリスマスギフト交換を省略してきたので、「今年はね、ギフトがあるよ~!ひひ!」と、クリスマスの2日前に言われたときは、あせりました・・・。
私の見せた関心を、ずばり見抜いて、最高のギフトを選んでくれたので、私のことをちゃんとそばで見ていてくれるその姿勢に、何より感動しました。
私も、同じようにできるよう、気配りを大切にして毎日を過ごしていかないといけない、と!
新年の抱負です!
コメントありがとうございました!
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