Apr 9, 2015

そして、辿り着いた白銀の世界。


誰も歩いたことのない雪面に跡を残すことは、申し訳ないような、ラッキーなような、複雑な心境を抱かせる。その申し訳なささを少しでも感じないで済む様に、先に歩いてもらう船長の辿った道のりを、できるだけ正確に利用する、私。生クリームでデコレーションされたかのような美しい白銀の世界に、やみくもに跡をつけるのは、もったいない!と思ってしまう因みに、ケーキにロウソクを立て、生クリームに無数の穴を開けるのも、嫌いだ(笑) 性格かな?

船長は、躊躇いもなく、先へ先へと進む。恐らく、船長は私と同じような心境を抱くことがないのだろう。おかげで、私は、ある種のリリーフを得ることができるのである。

船長がぽつんと立つ平坦な世界は、スキー・スノーボード上級者に決して見向きもされないが、急斜面には、上級者の残した無数の痕跡が見られる。

船長と私は、時折その急斜面を滑り降りてくる上級者達を羨望の眼差しで見つめながら、この平坦かつ、完全に無垢なエリアで、私達のレベルに見合ったスキーの練習を始めることにした。

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